企業名:NDS株式会社 様
業種 :設備工事
採用人数:31~35名
課題
大手ナビサイトによる一方的な情報発信しかできていなかった。
導入
インタビューを通じて、学生から見た自社の魅力を知ることができた。
効果
学生が本当に知りたい情報を発信でき、入社意欲のある学生が集まった。
インタツアー導入前の課題はどこにあったのでしょうか?
NDS株式会社 池戸様(以下、池戸様):インタツアー導入以前は、会社概要や事業概要、募集要項などの情報を大手ナビサイトに掲載するだけで、学生さんの本音を聞ける場がありませんでした。こうした一方的な情報発信だと、学生さんが本当に知りたい情報を伝えられません。そのため、入社後にギャップが生まれてしまうことを懸念していたのです。また、ナビサイトだと、どうしても大学3~4年生が対象になり、1~2年生にアプローチできていないことも課題でした。
1~2年生にアプローチしたいと思われたのはなぜでしょうか?
池戸様:まず、就活が全体的に早期化しているためです。また、当社の採用は特に3年生の夏時期を重視していますが、春からアプローチを始めるのでは遅いと感じていました。そこでインタツアーを使ってみたところ、多くの1~2年生が利用していて非常に魅力的でした。
加えて、採用の人手も足りていませんでした。面接や合同企業説明会などを除き、当時は、私を含めた2人が専担で新卒採用を行っており、母集団の「量」を増やすアプローチは難しかったのです。そのため「質」的なアプローチが必要となり、その一環としてインタツアーを導入しました。それがきっかけで、「人事部以外の社員にも採用を手伝ってもらう」という方法に辿り着いたのです。会社全体で採用活動をするにあたり、インタツアーはとても適していました。
会社全体での採用活動とは、具体的にどのような方法ですか?
池戸様:新入社員や、技術職など各職場の若手社員を中心にインタビューに参加してもらいました。
技術専門職の社員様は、自分の仕事について説明する機会が少ないイメージです。インタツアーを経験して社員様にはどんな影響がありましたか?
池戸様:インタビューを受けるにあたり、技術職の社員は業務内容や、そこにかける想いを改めて言語化することになります。その作業を通して、社会における私達の仕事の重要性や、自社の魅力を再認識できました。
社員様にも直接的にメリットがあったのですね。
池戸様:そう思います。インタツアーに対する若手社員のモチベーションも高いです。「また機会があればぜひ参加したい」と言ってくれる社員もいました。
社員様ご自身も、インタビューの場を楽しんでいただけたようで、ありがとうございます。
インタビューの際に、何か気を付けていたことはございますか?
池戸様:当社のありのままの様子を知ってもらいたいので、社員の生の意見を伝えるようにしました。インタツアーに参加する社員には、毎回必ず「着飾らずに受け答えしよう」とアドバイスしていました。そうすることで結果的にミスマッチも減ったと感じます。
確かに、企業側が一方的に情報を伝えても、学生さんが本当に知りたいことは伝わりません。そうすると結局、入社したとしてもギャップが生まれてしまいます。会社のありのままの姿を見せるにあたり、インタツアーのサービスが合っていたのですね。
池戸様:まさにその通りです。
ありのままの姿を見せることは、企業様にとっては勇気がいりますよね。にもかかわらず、その決断をされた理由は何でしょうか?
池戸様:入社後のミスマッチを避けたかったからです。また、当社の社風や働き方は、ありのままを見ていただいた方が良いという自信があったからです。ここ3年間の新卒離職率が5%と低いのも、この点を重視しているためだと思います。話を聞いて実態を知った上で入社したいと思っていただくことが大切だと考えているので、ある程度割り切って実情をお話ししています。
NDS株式会社 青木様(以下、青木様):良いところ(メリット)も大変なこと(デメリット)も伝えた上で、「いいな」と感じた方に入社していただきたいと思っています。
池戸様:インタツアーでは、学生さんから生でインタビューを受ける形で双方向のコミュニケーションができるので、お互い本音で話せます。これは「メリットもデメリットも伝える」という採用を行うにあたり、最適な手法でした。
学生さんの本音が聞けたとのことですが、特に印象に残っていることは何でしょうか?
池戸様:学生さん達がどんどん突っ込んで質問してくれるので、驚きました。説明会や面接ではなかなか聞きづらいこともインタビュアーの学生さんが聞いてくれるので、リスナーの方にもかなり役立つのではないでしょうか。
具体的にどんな質問がありましたか?
池戸様:特に驚いたのは、当社のビジネスモデルや業界内の立ち位置、今後の展望などを深掘りしていただいたことです。こうした情報はナビサイトでは深く発信できない部分なので、ホームページなどを見て研究してくれたのだと思います。インタツアーの学生さんは、職種ごとではなく、もっと大きなフレームで仕事を捉えている方が多いですよね。
青木様:社員でも知らない内容を聞かれることもあって、本当に驚きました。
就活早期化の影響もあり、学生の就活への意識はどんどん高まっている気がします。その中でも、インタツアーに登録してくれる1~2年生は特に意識が高い学生さんたちです。だからこそ出てきた質問かもしれませんね。
実際にインタツアーを利用されて、数値的な効果はいかがでしたか?
池戸様:約1300名の母集団のうち、1割程度の約150名がインタツアー経由で興味を持ってくれました。しかもこの1割は、先程お話ししたように「メリットもデメリットも」知った上でエントリーしてくれた学生さん達です。本当に入社意思のある学生さんを集めることができ、良質な母集団を形成できました。
青木様:また、昨年夏のインターンシップには、前年度と比べて多くの学生さんに参加してもらいました。インタツアーで広告を打った効果だと感じています。
お役に立ててうれしい限りです。選考のステップの中では、インタツアーはどんな効果がありましたか?
池戸様:実際の社員の雰囲気や、やり取りを見てもらえたことがとても良かったです。社員同士の仲の良さがダイレクトに伝わると思います。
青木様:実際に学生さんからも「動画を見て社風を知ることができ、面接で役立った」という声をいただきました。また、内定承諾前にインタビューやビジコミを見てくれる学生さんも多いです。
確かに内定をいただいてから承諾するまでの期間、社風や社内の雰囲気は一番気になるところだと思います。インタツアーなら、そうした温度感も伝わりやすいですよね。
池戸様:そう感じています。また、インタツアーを通して、社員自身も自社の新しい魅力に気付けました。インタビューの際、質問の最後に学生さんからコメントをいただきますが、その学生視点での意見が新鮮でとても参考になります。
具体的には、どんなコメントがありましたか?
池戸様:当社は情報通信社会に必要不可欠なインフラ構築を担っており、業務遂行のためにチームワークは必須です。そのため周囲との連携を大切にする姿勢や技術力の向上は、当たり前のものとして社内で根付いていたのですが、その点が学生さんからは「社内の雰囲気が良い」「教育体制が整っている」と捉えられ、魅力的に映るようです。また、災害が起きた場合には全国各地に出向いて復旧活動を担うこともありますが、採用活動ではあまりアピールしてきませんでした。それを学生さんに伝えると「もっと発信した方が良い」とアドバイスをいただき参考になりました。
学生目線から採用に関する意見を聞けることも、インタツアーの利点の一つですね
青木様:そうですね。インタツアーを利用して改めて感じたのは、社風を気にする学生さんがとても多いということです。社風に関してはあまり発信してきませんでしたが、実は重要なポイントだと分かりました。インタビューの様子を直接見てもらえるので、社員の雰囲気も知ってもらえます。
池戸様:福利厚生や休暇制度も私達は当たり前に利用していますが、学生さんからは「手厚いですね」「女性に優しい」などと言っていただきました。それを受け、情報発信の方向性も変わりましたね。例えば、福利厚生に対して学生さん達の反応が良かったので、その部分を重点的にアピールするようにしました。
そうした効果を受けて、今後はインタツアーをどのように利用される予定でしょうか?
池戸様:将来的にはインタツアーのように学生さんと双方向でコミュニケーションがとれるツールで採用を行いたいと考えています。しかしまだ完全移行するには早いので、まずはナビサイトで詳しい情報を掲載し、インタツアーでは学生さんと近い距離でコミュニケーションを取る、など並行して使っていきたいです。インタツアーは、主に学生さんの志望度を高めたり、内定辞退を防いだりするのに役立てたいですね。
ありがとうございます。最後に、インタツアーの導入を検討している他社様へ、アドバイスをいただければと思います。
池戸様:インタツアーは学生主体のメディアですが、企業側にも役立つことが多いです。私達も学生さんとの繋がりを通して、自社の新たな一面に気づくことができました。採用ブランディングを見直したい企業さんにはとてもおすすめです。
また、インタツアーはサービスも手厚いため助かっています。インタツアーの担当者さんは本当に優秀ですよね。やりたいことを口頭で伝えたら、二つ返事ですぐに実行してくれます。特に、新しい採用手法を取り入れる必要性を感じつつも、人手が足りていないような企業さんは本当に助かると思います。
青木様:企業側の作業が少ないので、とても助かっています。通常、インタビューを実施しようと思ったら、多くの準備が必要になります。それを全て任せられるのは採用担当者にとっては大変ありがたいです。
ありがとうございます。お話を伺い、これからの就活では企業のありのままを見せる採用ブランディングが大事になると改めて感じました。その手段としてインタツアーをご活用いただき、とてもありがたいです。今後ともよろしくお願いします。