「1%以下」だった知名度がアップ
そしてフィードバックの蓄積により
リアルな弱点と強みも明確に。

企業名 :東電物流株式会社 様
業種  :物流事業
採用人数:6~10名

課題

母集団形成はできているものの歩留まりが低いため、もっと効率的に採用活動を行いたい。

会社の知名度が極端に低いため、ナビサイトや自社採用サイトを利用しても効果が出にくい。

導入

インタツアー導入により、自社の求める、自主性があり就職に関して意欲が高い学生と出会えた。

インタビュー後のレポートと匿名アンケートを通じて、自社の“現在地”を正確に知ることができた。

効果

学生とのマッチ度が向上。学生の意見が採用ブランディングに活かせた上に、社内教育にもプラス。

社名の認知度が向上。それまでリーチできていなかった上位校の学生からのエントリー数が約3倍に。

社名の認知度が極端に低いと、ナビサイトは無意味に

当時はまだ認知度が低かったインタツアーを、2019年からいち早くご利用になられたきっかけは?

東電物流株式会社 西川様(以下西川あのときはちょうど弊社の経営理念を刷新し、公式サイトも全面リニューアルするなどして、いわゆるブランドコミュニケーションを戦略的に開始しはじめた時期でした。そんなタイミングでたまたまインタツアーのご案内をいただき、「これは絶対に弊社の採用・広報における課題解決に寄与するに違いない」と確信し、始めてみることになりました。

 

その当時の、御社の採用・広報における課題とは?

西川様:何よりもまず「社名を知られていない」ということでした。学生の皆さんからの知名度が低い限り、ナビサイトを利用したとしても、どうしたって限界はあります。しかしインタツアーには「学生の皆さんと直接コミュニケーションが取れる」「企業からの一方通行的コミュニケーションではなく“双方向”である」という特徴があります。そこを「面白い!」と思ったんですね。

 

新種のサービスであるインタツアーを導入するにあたり、社内稟議を通すのは少々難しかったのでは?

西川様:いや、私が気に入ったことに加え、その場にいた弊社の代表取締役が私以上に気に入ったということで、その場でほぼ即決になりました(笑)。

 

とはいえ新たなサービスを導入するにあたり、不安はなかったでしょうか?

西川様:正直ありました。学生さんからすると、弊社は「名前もよく知らない会社」なわけです。そういった会社の採用担当者がする話を、果たして本気で聞いてくれるのだろうか? そしてそれを、後日どのぐらいのレベルでアウトプットしてくれるのだろうか……とは思っていました。

 

結果として、初回はどうだったのでしょうか?

西川様:大成功だったと思っています。初回のインタビューは、このサービスの導入に誰よりも乗り気だった弊社社長の執務室で、いきなり「社長ダイレクトインタビュー」を敢行したため(笑)、学生さんたちもかなり緊張したとは思います。しかし真剣に楽しくお話しができたと思いますし、弊社が本当に伝えたかった内容を、しっかりとアウトプットしていただけました。

 

レポートの内容も完璧だったと?

西川様:完璧といいますか、やはりプロのライターが書く文章と比べてしまうと、クオリティとして落ちる部分はあります。しかしインタツアーは「学生が、学生の目線で、学生が本当に知りたいと思うことをインタビューし、それを書く」ということに価値があるはずです。最近の学生さんはSNSなどの影響で、フェイクといいますか「つくられたもの」はすぐに見抜いてしまいます。そういった意味で、学生が本当に一生懸命書いた文章の“リアル感”には、プロが上手にまとめる文章以上の価値と効果があるのではないでしょうか。

 

インタツアーの継続利用で総エントリー数は約3倍に、
そして旧帝大生のエントリーも約8倍に

インタツアーを導入して良かったと感じている点は?

西川様:まずは会社名の認知度は確実に上がりました。以前は、会社説明会などで「当社の名前をご存じでしたか?」という質問に対して「知っていた」と答える学生さんの割合は、正直1%以下でした。そこが一番の課題で、ナビサイトで検索する際に弊社の社名が出てきても、「知らない会社」のことはなかなか調べようと思わないものですからね。しかし現在は、あるアンケートで「物流会社といえば?」という質問に対して「東電物流」と書く学生さんも出現しているようです。

 

2019年から継続してご利用いただいた効果が出ているようで何よりです!

西川様:アンケート結果による印象だけでなく、効果は数字にも如実に現れています。2018年卒、つまりインタツアー導入前と、導入から4年が経過した2023年卒の数字を比較しますと、総エントリー数は2.6倍になっており、エントリーシートの提出数も同じく2.6倍になりました。また、それまで弊社がなかなかリーチできていなかった旧帝大生のエントリー数は7.5倍になり、関東私大の上位校からのエントリー数も2.6倍に増加しています。

 

資料を拝見しますと、関西私大からのエントリーも約5倍になったようですね?

 西川様:弊社は社名のとおり関東エリアが中心の会社であるため、これまでは関西からのエントリーはきわめて少なかったのですが、インタツアーにアーカイブされるテキストや動画が、さまざまな経路でじわじわと拡散されたおかげでしょうか、ご覧のとおり約5倍のエントリー数となりました。またここ数年は関西やその他エリアの大学を卒業した人材が実際に弊社に入社し、大活躍を見せてもいます。

 

御社の1年あたりの採用人数は?

西川様:6名から10名といったところです。その際に、例えばですが「20人から10人を選ぶ」のと、「50人から10人を選ぶ」のとでは、多くのことが必然的に変わってきます。その意味で、インタツアーを導入して弊社の認知度が上がり、新卒者のエントリー数という“母数”が格段に増えたことで、採用できる学生の質は確実に変わってきたと実感しています。

 

とはいえ、学生が行うインタビューへの対応などを含めた「インタツアーの運用」を負担に感じることはありませんか?

西川様:弊社の場合は……特にこれといった負担は感じていません。とにかく会社として伝えたいポジティブなことだけを伝えて、そのために想定問答集みたいなものを作って……とやると、おそらくはかなりの負担になるでしょう。しかし、そんな“つくられた問答集”を用意したところで、学生の皆さんからは「あぁ、上辺だけの話だな。リアルじゃないな」と、すぐに見切られてしまうはずです。

 

そのため弊社では、登壇者には「身近な後輩に話すつもりで、自分の感性や経験に基づいて、何でも自由に話してもらっていいですよ」と伝えています。学生の皆さんが知りたいのはその会社のリアルであり、リアルな社会人像なわけですからね。

 

台本はない、と?

西川様:少なくとも弊社の場合はありません。そういった事前準備みたいなものよりも、インタツアーさんから後日上がってくるレポートをしっかりと読み込み、「伝えたかったことが伝わったか?」ということを確認する作業のほうが、負担というのではないですが、より“大切”だと思っています。

 

良い反応も、ネガティブなリアクションも、すべてが
「新しい発見」であり、次の打ち手につながる

そういったライブ感あふれる学生の皆さまとの対話や、後日提出されるレポートなどを通じて、御社にとっての「新しい発見」はあったでしょうか?

西川様:ありました。たくさん、ありました。ひとつには、「やはり双方向的なコミュニケーションには大きな価値がある」ということでした。ナビサイトや自社サイトでの広報は一方通行にならざるを得ませんから、こちらとしては伝えたいことを伝えたつもりでも、「それが本当に伝わったのか?」ということを確認するすべはありませんでした。内定者や、採用面接に来ていただいた学生さんに聞いても、いわゆる忖度が入った声しか聞くことができないでしょうし。

 

しかしインタツアーはライブですから、伝わってる・伝わっていないがすぐにわかります。それこそ、インタビュアーさんの表情を見ているだけでわかってしまいます(笑)。そしてインタツアーでは、インタビュアーさん以外のビジターさんからの匿名アンケートの結果もいただけるのですが、匿名ゆえに、忖度ゼロのリアルな声を聞くことができます。

 

特にしびれるのが「この会社に応募したくないと思った理由は?」という設問です。耳が痛いご意見も多いのですが、あらためて弊社の弱点や、伝わっているつもりだったが伝わっていなかったこと、ここが弊社の売りだと自分たちは思っていたが、学生の皆さんにはまったく刺さっていなかった――などの部分に気づかせてもらえるんです。

 

また逆に「なぜ応募したいと思いましたか?」という設問もあるのですが、応募したいと思ってくださった方の意見も、私どもにとっては新しい発見である場合がほとんどです。「なるほど、こういった部分に関心を持ってくれたのか! その視点は我々にはなかった!」という。それにより「ならば、次回はその部分を推してみよう」など、さまざまな打ち手が見えてきます。

 

インタツアーを導入するにあたって、社内メンバーはどのように巻き込んでいったのですか?

西川様:最初のうちは私1人でやっていました。それを徐々に広げていったのですが、最初は1人またはごく小さなチームでも十分やれるのではないかと思います。そして徐々にメンバーというか登壇者を増やしていくわけですが、インタツアーのスケジュールはあらかじめ明確に決まっていますので、登壇させたい社員のスケジュールを、採用マーケティングの年間スケジュールと合わせていく作業は、さほどの負担にはならないかと思います。

 

では最後に、インタツアー導入を検討されている企業様へアドバイスをお願いします。

西川様:インタツアーをご利用される予定の企業様にご理解いただきたいのは「インタビューをしてくれた学生さんを必ず採用できるわけではない」ということです。インタビューをする学生さんは皆さん、本当に優秀で聡明なんです。もう、すぐにでも入社していただきたいぐらい(笑)。しかしそういった学生さんが、インタビューをした企業に必ずしも入社するわけではありません。

 

そのため、インタツアーは「学生を直接採用するため」に使うのではなく、「ハイレベルな学生がインタビューを行い、わかりやすいレポートにまとめたものを、その背後にいる数千人、数万人の学生が見ることになる」という意識で利用するのが良いのではないかと思っています。

 

インタツアーが採用のお役に立てていることがわかりとてもうれしく思います。お話をたくさんお聞かせいただきありがとうございました!

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