面接と面談の違いは?就職活動のミスマッチを防ぐための実施方法を紹介
「面談と面接の違いとは?」「面談を行う目的とは?」と疑問をお持ちの採用担当者に向けて、今回の記事では面談について解説します。
近年、面談を導入する企業が増加していますが、面談を行うことでどのようなメリットが得られるのでしょうか?
この記事を読むことで、自社に面談を導入するべきか判断できるようになります。
面談を取り入れる企業が増えている理由や、面談の種類、プロセスについて紹介しますので、面談の導入を考えている企業は必見です。
目次[非表示]
- 1.面接とは
- 2.面談とは
- 3.面談と面接の違い
- 4.面談を取り入れる企業が増えている理由
- 4.1.求職者と企業のミスマッチを防ぐ
- 4.2.会社の魅力をアピールする場にできる
- 4.3.求職者の考えや人柄を知ることができる
- 5.面談の種類
- 6.面談のプロセス
- 6.1.アイスブレイク
- 6.2.自己紹介
- 6.3.双方向の質問・回答を行う
- 7.まとめ
面接とは
面接とは、面接官が質問を行い、求職者に受け答えをしてもらう就職活動の代表的な選考手段です。
求職者の回答内容や態度から、会社への適性やコミュニケーション能力、スキルを判断します。
一次面接から最終面接まで、段階を設けて選考を進めていくのが一般的です。
面接は「個人面接」と「集団面接」の2種類に分けられ、目的や段階に合わせた形式が用いられます。
現在は新型コロナウイルスの影響で、面接会場を設けずにオンラインで面接を行う企業が増加しています。
面談とは
面談は、求職者と企業がコミュニケーションを取る場所です。
求職者と企業の相互理解を深めることが目的であるため、選考とは直接関係ありません。
例えば、企業側は具体的な業務内容や、働き方、企業理念などをより詳しく説明できるだけでなく、親睦を深めながら、求職者の求めている勤務条件を確認することができます。
求職者にとっては、面接では尋ねにくい質問をすることができるので、疑問や不安点を解消することが可能です。
面談は選考と関係ないので、雑談を挟みながらカジュアルな雰囲気で行われます。
面談と面接の違い
面談と面接の主な違いは「目的」です。
面接は「選考」を進めるために設けられていますが、面談は「話し合い」を行うことを目的としています。
実際に、面接は企業側が主体となって求職者に質問を行っていきますが、面談は両者が対等な立場でコミュニケーションを取るスタイルです。
そのため、面接の方がかしこまった雰囲気になりやすく、求職者は緊張感を持って面接に臨みます。
面談と面接の違いを以下の表でまとめてみました。
面接 |
面談 |
|
雰囲気 |
緊張感がある |
リラックスした雰囲気 |
目的 |
合否判定 |
企業・求職者双方の疑問解消 |
選考への影響 |
影響あり |
影響ほぼなし |
主導権・質問する人 |
面接官主導 |
企業・求職者双方 |
近年、面接とは別に面談を採用活動の一環として取り入れる企業が増加しています。
面談を取り入れる企業が増えている理由
面談を行う企業が増加している理由には何が考えられるでしょうか。
面談によって得られるメリットは以下の通りです。
・求職者と企業のミスマッチを防ぐ
・会社の魅力をアピールする場にできる
・求職者の考えや人柄を知ることができる
それぞれのメリットについて詳しく確認していきましょう。
求職者と企業のミスマッチを防ぐ
面談を行うことで、求職者と企業のミスマッチを防ぐことができます。
面談は、相互理解を深める場所であるため、求職者が疑問や不安を持ったまま選考を進めてしまうといった事態を避けられるためです。
実際に、入社前と入社後でイメージのギャップが生じてしまい、早期退職に繋がるケースも多く見受けられます。
例えば、「残業時間はどれくらいか」「有休消化率はどうか」など、面接では聞きづらいことを面談で聞くことができます。
退職率や採用活動の効率を改善するためにも、面談を行ってミスマッチを減らすことが大切です。
会社の魅力をアピールする場にできる
面談は会社の魅力を求職者にアピールする場所として活用できます。
企業説明会やコーポレートサイト、インターンシップなど、会社について知ってもらう機会は多数存在するものの、面談は個人を対象にしているので、会社についてより深く理解してもらえるためです。
例えば、ワークライフバランスを重視している求職者であれば、テレワークやフレキシブルタイムを導入している点をアピールすることができます。
このように、面談では求職者の考え方や希望条件に合わせながら、個人によって異なる会社の魅力を伝えられます。
求職者の考えや人柄を知ることができる
フランクな雰囲気の面談では、求職者の考えや、人柄を理解しやすくなります。
選考である面接では、求職者があらかじめ回答を準備している可能性が高く、普段の様子を見ることが難しいためです。
求職者は内定を貰えるように、企業に好印象を与えようとして、実際の考えとは異なる回答をすることがあります。
一方、面談はリラックスした雰囲気でコミュニケーションを取れるので、求職者の考えや人柄をより引き出しやすいです。
しかし、面談は選考を目的としていないため、面談段階で合否判定を出すことができないことを留意しておきましょう。
また、面接と差異化を図るために相手を質問をしすぎないように注意する必要があります。
相手からも質問してもらえるように、質問があるか都度尋ねるようにしてください。
面談の種類
面談を導入することで様々なメリットが得られることが分かりましたが、面談にはどのような種類があるのでしょうか。
面談の種類は以下の通りです。
・カジュアル面談
・リクルーター面談
・内定者面談
それぞれの面談の特徴を詳しく確認していきましょう。
カジュアル面談
カジュアル面談は、選考が始まる前に相互理解を深めて、認識のずれがないか確認するための面談です。
選考に関係ないカジュアル面談は「座談会」や「交流会」などと称されることもあります。
求職者はスーツではなく私服で参加してもらい、場所もカフェなどで開催することで、求職者がリラックスできる環境を作り出すのが特徴的です。
選考を受ける気がなかったポテンシャルのある求職者に対して、会社をアピールする場としても活用できるため、近年は多くの企業がカジュアル面談を行っています。
リクルーター面談
リクルーター面談とは、人事部が行うのではなく、現役社員が担当する面談です。
基本的に新卒採用でリクルーター面談を導入することが多く、学生と近い視点や考えを持つ若手社員がリクルーターを務めます。
また、求職者が希望する部署の社員との面談を設けることで、求職者に部内のより詳しい事情を理解してもらうことができます。
リクルーター面談は一次面接やグループディスカッションの後に行われることが多いです。
内定者面談
内定者面談とは、内定が確定した求職者を対象にして行われる面談です。
内定の意思確認や、内定者の不安や疑問の解消が目的として挙げられ、企業は内定者の人数や動向を内定者面談で把握します。
求職者にとっては、内定受諾は人生を左右する判断であるため、時間をかけてしっかりと向き合う姿勢が大切です。
また、内定者面談では内定から入社までの教育面におけるフォローも行われます。
面談のプロセス
面談の行うプロセスは、主に以下の3ステップに分けられます。
・アイスブレイク
・自己紹介
・双方向の質問・回答を行う
それぞれのプロセスについて確認していきましょう。
アイスブレイク
アイスブレイクとは直訳すると「氷を解かす」ことを意味しますが、面談においては世間話などを行って、初対面同士の緊張を和らげるための手法を指します。
求職者は企業の社員と話すため、面接ではないものの緊張していることが多いです。
しかし、リラックスした状態でないと求職者は質問を行いづらく、円滑にコミュニケーションを進められません。
面談の目的であるミスマッチを防ぐためには、面談を活発化し、相互理解を深めることが大切です。
そのため、アイスブレイクは面談の導入部分として重要な役割を担っています。
自己紹介
アイスブレイクによってお互いの緊張がほぐれたら、続いて自己紹介を行います。
面接では、求職者は自己紹介を行いますが、社員が詳しく自己紹介を行うケースは多くありません。
しかし、面談では相互理解を深めるためにも、お互いどのような人物であるのか知ってもらう必要があります。
そのため、部署や普段の業務内容など仕事に関することだけでなく、趣味なども含めて人柄やキャラクターが伝わるような自己紹介を行うことが大切です。
双方向の質問・回答を行う
自己紹介でお互いのことを理解できたら、より理解を深めるために質問を行います。
面接ではないので、社員が一方的に質問を行うのではなく、お互いに質問を交換しあうことが重要です。
求職者の抱える疑問や不安を解消することが目的であることを伝え、積極的に質問してもらうとよいでしょう。
以降は特別なフォーマットや流れはないので、状況に合わせてコミュニケーションを展開させてください。
まとめ
今回の記事では「面談と面接の違いとは?」「面談を活用する企業は増えている理由とは?」と疑問をお持ちの採用担当者に向けて、面談について解説しました。
面談は、求職者と企業のミスマッチの防止や、会社の魅力をアピールする場所として多くの企業に導入されています。
カジュアル面談や、リクルーター面談、内定者面談など、面談には種類があるので、目的や選考段階に合わせて面談を行うことが大切です。
面接のように企業側が一方的に質問をするのではなく、求職者にも質問をしてもらうことで、双方向の理解を深めるようにしましょう。
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