チームビルディングとは|目的や種類・効果的なゲームや課題例を紹介!

会社の業務の中で、しっかり機能するチームを作りあげるにはチームビルディングを行うと良いでしょう。しかし、具体的にどのように取り入れれば良いのか、効果的な方法などを知らなければ、質の良いチームを作ることはできません。この記事では、多くの企業で取り入れられている、チームビルディングの目的や、効果的な方法を紹介します。この記事で、チームビルディングを理解し、効果のある方法で自社に取り入れましょう!

目次[非表示]

  1. 1.チームビルディングとは
  2. 2.チームビルディングの目的
    1. 2.1.コミュニケーションの活性化
    2. 2.2.スキルに応じた適切な役割分担
    3. 2.3.チームの一体感を強める
  3. 3.チームビルディングの5段階プロセス「タックマンモデル」とは
    1. 3.1.1:形成期
    2. 3.2.2:混乱期
    3. 3.3.3:統一期
    4. 3.4.4:機能期
    5. 3.5.5:散会期
  4. 4.チームビルディングの効果的な研修・イベントの事例
    1. 4.1.ワークショップ
    2. 4.2.グループディスカッション
    3. 4.3.アクティビティ
    4. 4.4.ゲーム
      1. 4.4.1.マシュマロチャレンジ
      2. 4.4.2.NASAゲーム
  5. 5.まとめ

チームビルディングとは

チームビルディングとは、メンバーが主体性をもち、自身のスキルや能力を最大限に発揮しながら、掲げた目標を達成できるチームになるための取り組みです。また、そのためのプログラムなどの仕組み自体のことも、「チームビルディング」と呼びます。

ビジネスも高度なものになると、複雑な課題に直面する場面が多くなります。柔軟な解決策を出すためには、個人ではなく、複数人の方が解決策を出しやすいです。チームビルディングが企業に注目されているわけは、グループでの活動の精度を上げ、成果を出すことを実現するための最も効果的な手段であるからです。



チームビルディングの目的

チームビルディングは、以下のような目的を持って行います。
 
【チームビルディングの目的】
 • コミュニケーションの活性化
 • スキルに応じた適切な役割分担
 • チームの一体感を強める

これらは、チームワークを築くために必要な要素です。少人数のチームだけでなく、企業という大きなチームの中でも、円滑に組織運営をするには、個々が力を最大限に発揮する必要があります。チームビルディングを行うことで、3つの目的が達成され、チームでの業務において、最高の成果を得ることが期待できます。では、具体的にどのような効果があるのかみていきましょう。


コミュニケーションの活性化

チームは、個人作業よりも、他の人との共同作業を要します。そのため、作業を円滑に進めるために、積極的にコミュニケーションを取り、メンバーと意思疎通や情報共有をすることが大切です。
コミュニケーション不足では、まずメンバーの相互理解に時間がかかり、団結力が生まれません。また、情報の共有漏れにより業務に支障が出てしまいます。初対面の人など、複数の人とコミュニケーションを積極的に取ることは、すぐに実行できることではありません。しかし、チームビルディングに取り組むことで、メンバーが一つの目標に前向きに動こうとするため、能動的にコミュニケーションが取れるようになります。


スキルに応じた適切な役割分担

チームの中で役割分担を明確にすることで、メンバーは自身のタスクと責任の範囲を理解し、目標に向けて集中することができます。そして、チームの円滑なプロジェクトの進行に、適切な役割分担は欠かせません。もし、役割分担が適切でないと、仕事の漏れが発生してしまいます。また、誰が何をやっているか分からないため、メンバーのサポートをすることも難しくなるのです。
チームビルディングでは、メンバーの価値観や考え方を把握することで、スキルに応じた適切な役割分担が可能になります。


チームの一体感を強める

チームの一体感は、目標達成に大きく貢献します。「同じゴールを目指し、達成したい」と思う気持ちは、チームの士気を高め、業務の生産性を高めます。もし、一体感がなければ、チーム内で対立が生まれてしまい、エネルギーがそちらに使われてしまいます。そうすると、業務の停滞や遅延がおこり、目標達成どころではなくなってしまうでしょう。
ミニゲームなどのチームビルディングを通して、チームの協調性、団結力の重要性を学ぶことができます。




チームビルディングの5段階プロセス「タックマンモデル」とは

「タックマンモデル」とは、チームが結成されてから、解散するまでのチームの状態を5つのステージに分類し、次のステージに進むために何が必要か明確にしたモデルです。このタックマンモデルから、それぞれの段階でチームがどのような状態であるか把握することによって、チームビルディングをスムーズかつ効果的に行うことができます。
では、それぞれの段階ではチームがどのような状態になり、次の段階に進むためには何をすべきなのかを紹介します。


1:形成期

形成期はメンバーが決まり、チームが形成されたばかりの段階です。
メンバーはお互いのことをまだ知らないため、遠慮気味で様子見をしてしまいます。そして、相互理解とチームの目標も明確ではありません。そのため、チーム内には緊張感が漂よっています。
この段階では、交流会やミニゲームでコミュニケーションをとり、緊張感や不安を解消し、メンバーとの距離を近づける必要があります。そして、目標を設定し、それに向かって取り組みましょう。


2:混乱期

混乱期は、プロジェクトが進められる過程で、人間関係や意見の対立が生まれる状態です。
個々がそれぞれのやり方で、業務や課題に取り組み始めます。そして、個人が自身の考え方や行動を主張し、メンバーは目標達成のためではなく、チーム内部の対立・競争にエネルギーを費やしてしまいます。そのため、チーム全体のプロジェクトや目的に対するモチベーションが下がります。
この段階を抜けるためには、チームに一体感を持たせることが必要です。それを実現するために、チームで議論や対話をすると良いでしょう。この際、対立を恐れずにそれぞれの意見や価値観を尊重し、全員が納得するまで話し合うことで、課題の解決方法を見つけ出すことができます。


3:統一期

統一期は、お互いの価値観や考え方の特徴を理解と共有がされ、安定した時期に入る状態です。
この段階では、メンバー同士の相互理解が生まれ、ビジョンやメンバーの役割などが明確になります。議論・活動の活性化により、能力とモチベーションが高まり、「チーム」としての意識が高くなります。
ここで求められるのは、自分たちで合意した目標・役割に対して全員が主体的に取り組むことです。その際に、コミュ二ケーションを欠かさずおこない、メンバーのサポートをすることで、よりチーム全体の力が発揮されるでしょう。


4:機能期

メンバーそれぞれが役割を果たし、チームに結束力や連動性が生まれている状態です。
共通のビジョンを持って能動的に動き、個々のメンバーが能力を最大限に最適な形で発揮します。メンバー全員がパフォーマンスとモチベーションが高く、課題が発生しても解決でき、成功を生み出せるようになっています。チームが団結して機能しいるため、信頼関係が築かれるのです。
この段階ではこの状態を継続させるために、メンバーのコミュニケーションの継続に加え、チームワークを高め、リフレッシュするためのアクティビティを行うと有効的です。


5:散会期

目標が達成、または、メンバーの異動でチームの活動が終了します。それぞれが、違うプロジェクトに動き始める段階です。
解散を惜しんだり、メンバー間で称賛し合っていれば、今回のチームビルディングが成功したということです。このチームビルディングをきっかけに、さらに上を目指すメンバーも出てくるでしょう。



チームビルディングの効果的な研修・イベントの事例

続いて、チームビルディングには効果的な研修やイベントいくつもあります。長い時間かけて行うものから、短時間のもの、体を使うものから頭を使うものまで、様々事例があります。チームビルディングの種類として、大きく分けて4種類あるのです。

【チームビルディングの研修・イベントの種類】
• ワークショップ
• グループディスカッション
• アクティビティ
• ゲーム

では、これら4つのチームビルディングの特徴や方法を知り、自社に最適なチームビルディングを実施しましょう。


ワークショップ

ワークショップとは、グループで自分の考えをシェアする意見交換型、何らかの作業をグループで協力して取り組む共同作業型など、メンバー自身で考え行動を起こすという体験をする研修です。
これは、メンバーとのコミュニケーションを通して主体的な行動を促すことを狙いとして実施します。実際に体験をすることで、メンバーの価値観や性格、仕事の仕組みを表面的ではなく、深いところまで理解することができるのです。アイスブレイクや、ミーティングの冒頭などに行うと最適なチェックインなど、ネガティブな内容でも発言をしてもらうため、「意見を発表する」というハードルを下げます。また、「課題を見つけ出し、解決策を出す」という作業は会社でのプロジェクトでも欠かせないため、このワークショップは実践的なことも学べるのです。

◆ワークショップの例
• チェックイン
今感じていることをチーム内で話し、共有するワーク。(発言することの抵抗力を下げる、チームの一員という認識を持てる)

• Where I’m from ポエム
「わたしは____から来ました」という構文に、思い入れのある場所や物、大切な家族や友人、貴重な体験などを入れてチームにシェアするワーク。(メンバーの相互理解ができる)

• 陽口ワーク
「相手がいないという」仮定で、その人のポジティブな承認、賞賛をチーム内で言い、賞賛された人は感想を言うワーク。(自身の良い部分に気づける、他メンバーに対するポジティブな気持ちが持てる)

• 氏名と使命
自分の使命を漢字で書き、そこに込められた親からの想いを受けて、自分はどんな風になりたいのか、そのためには何をするべきなのか使命をチーム内でシェするワーク。(初対面でも名前を覚えられる、メンバーの考え方を知れる)


グループディスカッション

グループディスカッションは、自由討論型や選択型、フェルミ推定型など様々なタイプがありますが、どれも、テーマに沿ってグループで討論をおこない、メンバーが納得するような結論を出す研修方法です。
グループディスカッションは協調性や論理的思考が身につき、そして自分の意見をはっきりと伝えられるようになります。また、ディスカッション中にメンバーの考え方や、価値観を知ることができるでしょう。


◆グループディスカッションの進め方
3〜6人程度の少人数のグループで、テーマについてディスカッションを始める
所要時間は15〜30分程度
ディスカッションの序盤で役割分担や自己紹介を行う
ディスカッション後、グループで出た意見を他のグループに向けて発表する
最後に、グループ内でディスカッションを通した感想を言い合う


◆グループディスカッションに使えるテーマ例
• 価値観を知りたい場合ー「幸せの定義とは」、「リーダーシップを一言で表すと」
• 問題解決能力を把握したい場合ー「選挙の参加率を上げる方法」、「仕事効率を上げるには」
• 目的から思考力を知りたい場合ー「町おこしのための活動を一つ決める」
• ビジネスセンスを把握したい場合ー「自社の商品の売り上げを伸ばせる広告」、「新規事業を始めるなら何が良いか」


アクティビティ

アクティビティは、頭だけではなく、チームや団体で体を動かすことで、一つの課題やイベントを達成・成功させる研修方法です。
アクティビティの大きな特徴は、体を動かすことと、会社の業務から一旦離れて行うその解放性です。そのため、心身ともにリフレッシュできるうえに、モチベーションを高めることもできます。また、フラフープリレーやダンスは、メンバーと協力して、一つの目標を目指すアクティビティのため、メンバーの距離も縮めることができ、チームの一体感を生み出すことができるのです。会社の業務内で困難に陥ったとき、チームの一体感や協力性は重要です。アクティビティを通して、その重要性を学び、普段の業務内でも活かせるようになるでしょう。

◆イベントの例
• リアル宝物探し
• ダンス
• キャンプ
• BBQなど


ゲーム

目標に向かって、チームが一丸となり楽しく取り組むことができる研修方法がゲームです。アイスブレイクも兼ねて行えるゲームは、誰でも、簡単に楽しむことができるため、チームの緊張感を解くことができます。それぞれのゲームには、目標(例えば、「他のチームよりも早くやる」など)があり、それを達成するには、メンバーとの協力・役割分担が不可欠です。チームの全員で、楽しみながら、試行錯誤して目標達成をすることは、良い経験になるでしょう。

◆ゲームの例
• マシュマロチャレンジ
• ジェスチャーゲーム
• NASAゲーム


マシュマロチャレンジ

マシュマロチャレンジは、乾燥パスタ、紐、テープ、マシュマロ、を使って、できるだけ高いタワーを立て、最も高いタワーを作ったチームの優勝となるゲームです。このゲームでは、チームの協力性、役割分担、コミュニケーションが問われます。

【用意するもの】
 • マシュマロ:1つ
• 乾燥パスタ:20本
• 紐:90cm
• マスキングテープ:90cm
• はさみ:1つ
• メジャー (記録測定用)   

【マシュマロチャレンジのルール】
•  4人1チーム
•  18分間(作戦タイムも含める)
• 自立可能なタワーを立てる
• タワーの上にマシュマロを置く(パスタに刺すのもOK)
• パスタ、テープ、紐の切り貼りはOK
• テープで足場を固定はNG
• マシュマロを切るのはNG
• 計測中もタワーが立っていること

参考:日本マシュマロチャレンジ協会http://www.marshmallow-challenge-japan.org


NASAゲーム

NASAゲームは「月に不時着した宇宙飛行士」という設定で、手元にある15個のアイテムの優先順位をつける、チームで合意形成を行うゲームです。イントロダクションと、15個のアイテム、そしてその優先順位の解答があります。

【用意するもの】
• 紙
• ペン

【NASAゲームのルール】
• 4〜6人1チーム
• 実施時間 30〜60分
• 個人で優先順位をつけた後、グループで優先順位をつける
• グループ内で多数決は禁止
• 全員が納得のいく回答を導き出すこと
• 間違いが少ない(スコアが低い)チームの勝ち

参考:https://gongteng-blog.com/consensus-game/



まとめ

いかがだったでしょうか。チームビルディングには5つの段階があり、チームは少しずつ変化します。その変化の中で、課題を見つけ、解決していくことで、チームはより良いものになるのです。是非、この記事で紹介した方法を取り入れ、機能性の高いチームを作りましょう!




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